ウツ(鬱)

ウツってこんな病気 Part 02


2009年1月31日
Q. ウツの初期症状ってどんな感じ?
A. 正直、よく覚えていませんが、気がついたときは

 1.記憶力が低下し、話をする時に時々詰まるようになる
 2.本を読めなくなる(理解できなくなる・頭に入らなくなる)
 3.眠れなくなる
 4.漠然とした不安がいつもある
 5.趣味が楽しくなくなる

 私は、仕事の関係で眠れない状態が続き、その結果ウツになりましたので、真っ先に眠れなくなりました。
数か月この状態が続くとさすがの私もおかしくなってしまいました。


Q. 部下がウツにならないようにするにはどうすればいいの?
A. 一貫してサポートするという態度を崩さないことです。

 私がウツになるときの決定的な事件は上司がサポートを放棄した事件によっています。
 私の部署はある部署のサポートを受けられないために大変な状態に陥っていました。そこで上司にトップ同士の交渉を依頼しました。
最初は「明日行くから話をしてくるよ」と言っていたのですが、二日後「どうでした?」と聞いたら「そんなのはお前の仕事だろう」と帰ってきました。詳しく聞くと、断られたわけではなく、話すらしていなかったことが判り、私は上司の対応に絶望したのです。

 このように、上司として部下をウツにしないためには、絶望させないことが重要です。
 実際の例として、ウツなどの精神的な病気からの復職プランを設けた企業のウツ患者発生率が3割下がったという例があるそうで、「会社は自分たちを見捨てない」という意識だけでウツになりにくくなるのです。


Q. ウツにバナナや枝豆が利くってホント?
A. 専門家ではないのでわかりません。

 ただ、ツレウツ(ツレがウツになりまして)に出てくるエピソードでバナナや枝豆にはセロトニンの材料になるため良いと思って食べるという話があります。
 これは、ウツが脳内のセロトニンが不足するために起きるとされている「セロトニン仮説」から出てきた話です。SSRIも「選択的セロトニン再取り込み阻害薬」という意味でセロトニンの消費を抑える効果のある薬によって脳内のセロトニン量を確保しようというものなので、セロトニンを増やそうとする試みは効果はあると思います。

 実は、ウツが一番ひどかった時期の私は毎日のように枝豆を食べていました。でも、この話を知っていた訳ではありません。お酒を飲んでいたわけでもなく、ストレス解消に枝豆の食感がちょうどよかっただけです。しかし、効果はあったと思います。


Q. 抗ウツ剤って危険なんでしょ?
A. そんなことはありません。ただし、注意事項はたくさんあります。

 SSRIはウツの初期治療に使われる薬ですが、初期の副作用は吐き気程度で危険性は少ないものです。
 但し、習慣性があります。(正確には、禁断症状があります。)
 この薬は徐々に増やし徐々に減らしていきます。そうしないと強い副作用や禁断症状を伴うからです。

 副作用は「眠気、吐き気、妙に目がさえて眠りが浅くなる」など、人や時期によって様々です。よって、状況によって飲む時間帯も変わります。眠くなるなら夜、眠れないなら朝といった具合です。これはお医者さんと相談してやってください。勝手に変えないでください。

 禁断症状も人それぞれらしいのですが、私の場合、「暗い所から明るいところに出るとめまいのような寒気のようなものが頭を駆け巡る。耳鳴り。幻聴。幻覚。」などです。

 何かあったら、必ずお医者さんに相談しましょう。

 習慣性があるということは、すぐにはやめられないという事なので、新しい症状を訴えると対策するために無制限に薬が増えていく危険性があります。お医者さんが薬を増やそうとした時に、「増やしても大丈夫ですか?」と聞いたり、「何かをやめてから増やしたい」など、自分の不安を減らすための提案をすることも、患者の権利であり義務です。
 ただでさえ不安なのに、この上不安を増やす必要はないのですから・・・ね


Q. 良いお医者さんを紹介してください。
A. すみません。私にはできません。

 まず、内科のかかりつけ医がいるなら相談してください。心療内科や神経科を紹介してもらってください。

 紹介してもらったお医者さんが信用できないなど、合わない場合があります。これは相性なのでどうしようもありません。

 合わなかったらもう一度かかりつけ医に紹介してもらってください。かかりつけ医が紹介する医者がいないという場合は、会社の産業医やメンタルヘルスの仕組みを使って紹介してもらってください。保険組合や地域にも何らかの仕組みがあるはずです。

 自分で探すのは困難であるということと、残念ながら、心療内科は最近大混雑状態で、紹介状が無いと受け付けられないと断るケースも増えてきてしまっているからです。



今日はこんなところで。